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一回り歳の離れた兄が教えてくれた一番カッコいい呪文”ちかちかごーん”

「ゆーすけ!そいつの弱点は”ちかちかごーん”だ!」コントローラーを握る手が震え、頭の中はパニック状態。そもそも”ちかちかごーん”って何やねん(笑)

カーテンを締め切り、クーラーの効いた部屋でボスと戦ってると幼い頃の思い出が蘇る。忘れもしない、初めてRPGを遊んだ時の記憶。

大人になった今では当たり前のようにRPGを遊び、当たり前の様に”弱点”をつくような呪文を唱え、当たり前のようにボスを倒す。理解力の乏しい子供にとって、RPGというのは少々難易度が高いかもしれない。だからこそ一番好きだった呪文がある。それが”ちかちかごーん”だ。

初めて遊んだ思い出のRPG

昔、とあるゲームに没頭していた。年齢は覚えてないが、小学校低学年だったと思う。大人気シリーズ”ファイナルファンタジー”の5作目に当たる”FFV”というゲームだ。

今作から”ジョブ”というシステムが始まり、自由度の高い戦闘がファンを唸らせた。今でも縛りプレイなどのやり込みがYouTubeにアップされるほど、色褪せない名作である。

僕には一回り歳の離れた兄がいる。当時流行っていたゲーム機は、”お下がり”という形で受け継がれたので、ゲームの英才教育を受けたと言っても過言ではなさそう。というか勝手に遊んでいた(笑)

その記念すべき第1作目がFFV。兄という心強い経験者のアドバイスの元、RPGという得体の知れない存在を満喫してました。

しかし、幼い僕にはセオリーと呼ばれる基本的な知識も分からず、武器屋で剣を買ったのに装備せずに戦うようなことばかりしてました。ドラクエの名言”武器は装備しなきゃ意味がない”という言葉の重要性を改めて噛み締める。

ゲームが進むと”魔法”という概念が入ってきます。MPと呼ばれるポイントを払い、強力な魔法攻撃を放つ行動です。RPGを遊んでれば嫌でもお世話になる存在。当時の僕はウッキウキで魔法を連発してました。

強かろうが弱かろうが魔法はカッコイイ

覚えたての魔法はどんだけショボくてもテンションが上がるもの。与えるダメージは雀の涙でも、見たことないエフェクトとサウンドに心を奪われる。FFシリーズには大きく分けて3種類の魔法が存在します。

  • 炎の魔法”ファイヤー”
  • 氷の魔法”ブリザド”
  • 雷の魔法”サンダー”

どれもこれも最初はクソ弱いんですが、見た目が好きすぎて使ってしまうんですよね。強力なボスを相手にした場合は、通常攻撃よりも多少ダメージが入るので、貴重なダメージ源にもなります。でも序盤は弱い。でもカッコいい。でもやっぱり弱い(笑)

巨大な海老と”ちかちかごーん”

当時僕にはどうしても倒せないボスが居ました。初めて船を入手して、気分がノリノリだった僕の目の前に現れた”海老”のボス。海老って表現をするとクソダサいですが、見た目はカッコイイ。

こんな感じ(笑)

なんで苦戦してたかと言うと、当時の僕は魔法が大好きすぎて、パーティメンバー全員が魔法使いだったからです。普通にバランス良くジョブを決めれば、記憶にも残らないほど弱いボスだったと今では思います。

そんな状態で戦うものだから何回やってもボコボコにされてました。タコ殴りならぬ海老殴りです。自分で言ってて意味が分からない。

見かねた兄が助言を与えます。「ゆーすけ!”ちかちかごーん”を使え!」泣きそうになりながら同じ間違いを繰り返してた僕に、天啓とも言えるアドバイスがやってきました。

でもさ、ちかちかごーんって何なのさ?(笑)

しょうがないから片っ端から魔法をぶっ放す。炎なら丸焦げになるからダメージが高そう、なんて謎の発想からまずはファイヤーを試す。イマイチ…

次は何となく強そうと感じてた氷魔法のブリザドを試す。ゴミみたいなダメージ…残るは雷の魔法”サンダー”のみ。

RPG経験者ならわかると思いますが、水属性に雷は有効です。ゲームをやってなくても分かりそうですが、当時の僕はそんなことなど知りません。

ちかちかごーん、雷鳴が響く

忌々しい海老野郎にチープな雷の呪文が炸裂する。”ちかちかごーん”と雷鳴が響く。確かに与えるダメージは群を抜いて高いが、クソ弱い。おまけに使える回数は決められてるので、結局物理で殴りまくる。全くもって頭の悪い戦いだと思う。

結局ボスを倒すことが出来た。ラスボスと対峙してるかの如く接戦の末、手持ちのポーションを使い切っての辛勝。先が思いやられる。勝利に喜ぶ僕を横目に、兄が嬉しそうに「サンダーが一番カッコいいよなぁ~ちかちかごーんッ(笑)」と語ってる。

この戦いをきっかけに何かあったら真っ先にサンダーを使うと決めるようにしてる。勝負に勝てるかは分からないけど、何となく使ってて楽しい。

決められたルーティンの中で使う呪文は”カッコ悪い”

考えても見ればRPGにおいて呪文の自由度は”めちゃくちゃ狭い”。弱点を突くことを常に推奨し、あからさまにウィークポイントとして多様な色が点滅してる。この敵には炎で攻撃しなさい、この敵には氷で攻撃しなさい、この敵にはちかちかごーんで攻撃しなさい。これじゃ呪文を”使わされてる”ようなものである。

ゲームデザインを考えた時に、戦闘で有利になるように属性の概念を作るのは当然である。弱点を突いて華麗に攻撃するからこそ、格上の相手にも打ち勝つことが出来る。だからと言って有利になる属性しか使っちゃダメですよ、と決めてしまうのはちょっと押しつけがましい。

こうゆう

うるせぇ俺は”ちかちかごーん”が好きなんだ邪魔するんじゃね!(笑)

的な訳の分からんことを言い、自由な戦いを愛するプレイスタイルの人が減ったと思う。如何に効率良く敵を倒すかを重視するあまり、多くのプレイヤーが同じ足跡を辿ることが当たり前になりつつある。

なんかそれって寂しいかもと思う自分がいる。

あなたの一番好きな呪文はなんですか?

大暴走して好き勝手に呪文を唱えろと言いたい訳ではありませんが、自由な遊び方を忘れない方がゲームは楽しくなると思います。遊び方まで縛られてしまえば、そこに個性はなくなると思うんです。

あなたの一番好きな呪文はなんですか?

  • 意味もなく連発したくなるカッコいい呪文
  • 果てしなく弱いけど大好きな呪文
  • エフェクトやSEがお気に入りの呪文

人それぞれあると思うんです。それをどうか大切にしてあげて下さい。召喚獣を呼び出して「ダイヤモンドダストッ!!」とか叫んで指パッチンするような遊びココロを忘れないで下さい。

”ちかちかごーん”

家の外では雷が大きく鳴り響いている。

「やっぱりサンダーってカッコいいよなぁ」と語っていた兄のセリフを思い出す。僕はやっぱりこの呪文が一番好きである。

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